COLUMN

SNSの「バイトテロ」に対するリスク管理

2019/03/30 社外広報

またもや発生した、SNS上での悪ふざけ投稿

最近、ネット上で話題となったのが「SNSの投稿」。飲食店のアルバイトが店内で「悪ふざけ」がしていたことが発覚・炎上し、企業側が謝罪というニュースです。

「またか…」と思われた方も多いのではないでしょうか数年前にも同じようなことが起こったのですが、。最近では「バイトテロ」と呼ばれています。

これまではTwitterやfacebookに悪ふざけした写真や動画をアップしていました。これがかなりの騒ぎとなって、店が閉店したり、当該アルバイトの人生をも大きな影響を与えたということで一時沈静化したのですが、最近はInstagram内の「ストーリーズ」に投稿した画像や動画が炎上の対象になっているようです。

「ストーリーズ」は24時間で消えてしまう仕組みなので、アルバイトも悪ふざけをしても時が経てば消えてしまうという安易な気持ちで投稿したのかもしれません。しかし、デジタルデータは複製が可能です。ストーリーズのデータを誰かが保存し、その複製データによってネット上で拡散したというのが、これまでの流れとなっています。

実際に、最近のバイトテロ動画はストーリーズが公開されてから24時間以上も経ってから炎上しています。複製データが拡散していることを物語っているといえるでしょう。

バイトテロに対するリスク管理策

「バイトテロ」。特にアルバイトを多く雇用する外食・小売業界などで頭を悩ます問題です。いつ、どこで、どんな騒ぎを起こすか分からず、店舗の存続すら脅かすほど強烈なリスクを抱えたまま企業運営に当たらなければならないからです。

とは言え、「SNSを使うな」とは言えず、さらに折からの人手不足で、せっかく働いてくれているアルバイトが離れていってしまうことも懸念されます。

そういった状況の中、SNS監視専門業者に依頼をかけて、アルバイトの投稿を監視するという企業もあるようです。しかし、それは非常にコストがかかります。

では、悪ふざけ投稿・バイトテロに対してどうしたら良いのでしょうか?これを広報的観点から見ると、二つの抑止策を講じる必要があります。

  • 1.投稿の監視
  • 2.SNSに対する教育
  • 1.投稿の監視

    「投稿の監視を行う」というと、非常に大変のように思えますが、実は簡単な方法があります。

    1.YAHOOの検索「リアルタイム」をクリック

    2.検索したいキーワードを入力し、検索ボタンをクリック

    すると、そのキーワードが記載されたTwitterとFacebookが表示されます。その投稿にはアルバイトの他にも、お客様からの声もありますので、選りすぐって、「リスク」と思われる投稿をチェックしましょう。

    そこで、準備しておくべきことは、「何を持ってリスクとするか」という基準です。

    [例]

  • 未公開の企業機密が投稿
  • 営業終了後、制服姿のまま店内でふざけている写真が投稿
  • お客様の悪口が投稿
  • …など、これらに対して基準を定め、社内で周知しておくことが重要です。

    ちなみに、この監視行為は違法ではありません。アカウント保持者は投稿を一般に公開される旨、了承した上でアカウントを開設しており、一般的に公開されている投稿を検索しているだけなので、問題はありません。

    2.SNSに対する教育

    インターネットが世間一般に根付き始めた頃、「ネチケット」という言葉がありました。ネット上のエチケットという意味です。

    現在、バイトテロを起こす若い人たちは生まれたときには既にインターネットが身近に存在している世代です。ネチケットという言葉には馴染みがないと思います。

    そこで、企業でアルバイトをしている人たちに対して、広報が主体となって関係部署と連携し、SNS投稿に対する教育の場を催すことも重要です。

    ここで注意したいのは、「企業のリスクだから悪ふざけ投稿は禁止」という言い方よりも、「あなた自身の人生を守るために」という言い方にしましょう。その方がアルバイトに響くはずです。もちろん、上記した「投稿の監視」も公にすることで、抑止につながります。

    「バイトテロはなくならない」と考える。それがリスク管理の基本。

    残念ながら、「バイトテロ」はなくなりません。むしろ、なくならないものとして取り組まねばならないでしょう。

    「リスク管理」とは、「危機が起こる前の対策・危機が起こっても最小限に留める対策」です。上記した対策が完全とは言えませんが、「リスク管理」の第一歩と言えます。

    すべてのリスク管理に通じますが、「必ずリスクは発生するもの」という前提で対応していくことが、リスク管理の基本だと言えます。

    この記事の筆者

    PR君

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